黒井瓶のあれやこれや

黒井瓶のあれやこれやです。かつては黒井マダラ、その前は黒井蛇口と名乗っていました。

今朝の夢「赤旗」

 少し変わった夢を見たので記録しておこうと思います。タイトルの通り、政治的なシンボルが登場しますがそこはお気になさらず。もちろん何かの比喩などではなく単なる夢の記録です。また事実に基づく部分については括弧で示します。

 

 私は中学卒業と同時に慣れ親しんだ郷里から引っ越した。引越しといっても隣町だが、それ以来郷里の人々と会うことはめっきり減ってしまった。近くて遠い、そのような感覚を私は隣町の郷里に抱き続けている。(ここまで事実)

 ちょっとした用事があったので久々に郷里へ帰った。懐かしの田舎道、寂れてしまった商店、広がる果樹園……曇天の下に広がるそのような風景をぼんやりと眺めながら、私は道路を歩いていた。

 もうすぐ母の実家だな。そう思って歩いていくとあるものが目に入った。巨大な赤旗が集会所の上辺りにはためいている。それもただの赤旗ではなく、鎌と槌がデザインされた「共産主義者の旗」だ。

 私は驚いてしまった。元々ここはそういう土地柄ではないのだが、急に共産主義者が増えたのだろうか。それとも特に理由もなく景気づけに掲げているのだろうか。

 (ここから事実)私が今住んでいる街には奇妙な建物がある。その建物の屋根の頂きには現ロシア国旗がはためいているのだ。またその建物の壁には某国民的アニメのキャラクターも描かれている。もちろんこれらは単なる景気づけだろう。ちなみに私はその建物のことを「大使館」と呼んでいる。(ここまで事実)

 それにしても巨大な旗だ。百畳凧のようなベラボウな赤旗がからっ風に吹かれている。これほどの旗が果たして景気づけのためだけに? 私はまた疑問に思った。よく見るとその旗はソ連邦の国旗ですらなかった。起きてから記憶に基づいて再現したものが①である。私が作ったので少し拙い画像だがそこは我慢していただきたい。

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 このような旗を私は見たことがなかった。どこの旗だろうと首をひねっていると、今まで見えていなかったもう一つの旗に気がついた。それも同じく百畳凧のような巨大な旗で、赤旗よりも右に掲げられていた。②がその旗である。

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 櫛でとかしたギリシャ、といった印象の旗。国旗というよりも船が連絡用に掲げそうな印象だが、とにかくこのようなストライプ柄の旗がともに掲げられていた。

 さて、二つを見た上で改めて私は困惑した。意味が分からない。そう思って町を見回すと、さまざまなところに鎌と槌のポスターが貼られていた。

 ああ、と私は得心した。「旧ソ連展」のようなものが行なわれているのだろう。だからこのような旗やポスターが掲げられているのだな。私はそう考えた。

 それにしても珍しい光景だと思い写真を撮っていると、声をかけられた。振り返ると永らく会っていないが中学時代の友人M嬢が立っている。M嬢によると集会所の中には多くの友人がいるようだ。私は興味を惹かれたので中へと入っていった。確かに多くの人でごった返しているようだ……

 

 ここで目が覚めました。起きた後で気付いたのですが、これは革命の夢ですね。あまりにものんびりとした風景の中だったので夢の最中ではそうだと分かりませんでした。現実の革命というのも案外そのようなものなのでしょうか。

 よく考えると、歴史上の大事件が起きた日にもいつもと変わらず食事していた人はいたわけです。そういう視点から振り返ってみれば、この夢に漂っていた妙に親しみのある空気感にも納得がいきます。